3回国際協力塾セミナー

当日の様子

ジーエルエム・インスティチュート(GLMi)は、国際協力塾セミナーの第3回目となる『開発問題を考えるシミュレーションゲーム「マナミヤ」を体験してみよう』を、2010年4月3日(土)に開催しました。今回の国際協力塾セミナーは、シミュレーションゲーム「マナミヤ(アフリカ農村開発ゲーム)」、マインドマップ作成、プロジェクト計画立案プチ体験、プロジェクト発表の4部構成からなる体験型セミナーとなりました。それぞれ、「開発のプロ」と「教育のプロ」による授業とあって塾生もたくさんのことを学べたようです。

シミュレーションゲーム「マナミヤ」

1時間目の「マナミヤ」では、2チームに分かれた参加者が実際にニジェールの住民となって、生活を豊かにしてくれるはずの開発援助プロジェクトを行うことにより、住民の中に不満が生まれていく様子を体験しました。ファシリテーター2人がそれぞれ長老、政府役人を熱演!みんなその熱演に答えるようにゲームに引きずり込まれていきます。終わる頃には、貧しくなっていくチームからは悲痛な叫び声が・・・現地住民の生活がとても身直に体験できたようです。

マインドマップづくり「笑顔にならなかった理由は?」

2時間目では、マインドマップを使ってどうして「すべての人が笑顔になれなかった」のかを探っていきます。今回は、非常に大きな紙に、塾生みんなで原因を思いつく限り書き出していきます。戸惑いながらも、みんなで不満の原因を探っていきます。徐々にマインドマップに慣れ始めると、「アクター間のコミュニケーション不足」、「役人の説明責任不足」、「住民の知識不足」などなど、わずかな時間のシミュレーションで非常に開発援助の奥深い問題へと意識をみんな向けることができました。

プロジェクト立案

3時間目は、2時間目で探った問題から1つ中心問題を「住民の意見が反映されない意思決定」に設定し、それを解決するプロジェクトを実際に計画立案するという重大な作業です。まずは現場でどのようにプロジェクトが立案されるのかをProject Design Matrixなどを使ってファシリテーターから説明してもらいました。プロからの講義に塾生たちも今度は一転、真剣なまなざしで講義に集中します。しかし、いざやってみると、原因の分析、結果の想定はとてもむずかしく頭を抱える塾生たち。さらに10分という限られた時間で対応策を考えなければならず、大パニック!一時はどうなることかと思いましたが、なんとかプロジェクトが完成。

最後は計画のプレゼンテーション。それぞれ立案した「みんなの声プロジェクト」と「村人の声プロジェクト」を発表。プチ体験だったので短い時間でまとめなければなりませんでしたが、非常にしっかりとした計画が出来上がりました。