2回国際協力塾セミナー

当日の様子

ジーエルエム・インスティチュート(GLMi)は、10月25日に第2回目となる国際協力塾セミナー「住民の・住民による・住民のための地域開発 アジアの次世代リーダーと共に学ぶ!塾生参加セミナー」をJICA地球ひろばにて開催しました。今回は国際開発センターより田中清文主任研究員、早稲田大学大学院よりThapa Pradip氏をお迎えし、英語による講義やディスカッションを取り入れるなど新たな試みも導入しました。

地域住民のエンパワーメントと外部者の役割

国際開発センターの田中清文氏に地域住民のエンパワーメントや外部者の役割について話をしていただきました。開発やエンパワーメントの概念についてわかりやすく説明していただいたほか、具体的にインドネシアの例を挙げていただき、住民主体のプロジェクトに塾生も興味を持たれたようで皆真剣に聞き入っていました。

Community Development of the People, by the People, for the People

早稲田大学大学院のThapa Pradip氏に住民主体の地域開発が成功している事例としてご自身の出身地であるネパールのガルコット村について紹介していただきました。英語での講義ということで皆集中して耳を傾けており、その後のディスカッションにつながるポイントをたくさん得ることができたようです。

グループディスカッション

グループに分かれて「援助に頼らない地域開発を可能にする地域のリソースとは?」をテーマに、ディスカッションを行いました。講師の田中氏とGLMi西野桂子代表理事、河辺亮輔事務局主任をファシリテーターとして迎え、住民主体の地域開発を行っていくために必要なものは何か、問題は何か、外部者はどうかかわることができるかなど、講義で話されたテーマに基づきどのグループも深く議論している様子が見られました。今回は英語でディスカッションが行われたグループもあり、ファシリテーターや講師のPradip氏のサポートのもと皆積極的に議論に参加し英語での発言にチャレンジしていました。会場は非常に白熱した空気に包まれ、ディスカッションの時間を延長するほどでした。

グループ発表

それぞれのグループで議論した内容を代表の方に発表してもらいました。皆他のグループ発表にも真剣に耳を傾け、意見を共有することができたようです。また、その後の質疑応答の時間にはさらにテーマを掘り下げるような興味深い質問が飛び交い、田中氏やPradip氏にコメントをいただいて第2回国際協力塾も大成功で幕を閉じました。

その後の懇親会は、講師の方々や塾生同士が互いに交流する有意義な時間となりました。講師の田中氏、Pradip氏、学生や社会人など様々なバックグラウンドを持つ塾生たちがJICA地球ひろばカフェのエスニック料理を楽しみながらざっくばらんに語り合っており、会場は非常に大きな盛り上がりを見せました。普段お話をすることのできないような方ともその枠を超えて交流すること、そして国際協力に興味があるという同じ思いを持った参加者同士がその熱い思いを共有することができた表れであると思い大変嬉しく感じました。